以前の介護系の資格について
水曜日, 7月 6th, 2016
ホームヘルパーになるには、試験はなく厚生労働省が認定した事業者の講習を受講して修了をすると取得できます。以前、ホームヘルパーの資格は3級から1級まで3段階ありました。しかし、現在は1級と3級が廃止になり、「介護職員初任者研修」というものへ移行されたのです。
改正前の3級から1級の資格は順に講習時間が多く、内容のレベルも高度化して専門化していくというものでした。特に実務経験が問われていたわけではないので、2級と3級は誰でもチャレンジできていました。しかし、1級は2級を取得した者だけしか講習が受けられなかったのです。また、2級の講座を実施している通信教育講座もありました。自宅学習がメインではありますが、介護の現場での体験実習も受けることができていたようです。ホームヘルパーの資格は、介護保険の施行とともに訪問介護サービスとしてのビジネス資格にもなりました。そのため、資格を取得する人が増えましたが、平成20年から3級修了者による訪問介護サービスの介護報酬の設定がなくなりました。そのために、講習を受ける人は2級からスタートし、1級をめざすのが一般的な傾向になっていたようです。
一方、現在はビジネスとしてだけでなく、家族の介護のために資格を取得することへチャレンジする人が増えています。家族のために基本的なことだけでも知りたいという人が、介護の基本技術や要介護者との接し方を学ぶことに挑戦しているのです。